ズバリ解説

システム導入後に業務が煩雑になってしまう例はたくさんあるんですか?
最初からいい質問だね!実は結構多いんだよ。
賃貸管理システムの検討は、普段こなしている業務の手間・無駄を見直すきっかけにもなるんだけど、システム導入と並行して業務フローの整理をしていかないと、今までの作業にシステム登録の手間が追加されてしまうということになりかねないんだ。
なるほど。システムを導入するだけでは意味がないこともあるんですね。
そうなんだ。システム導入だけでは上手くはいかないんだよ。
一番大事なのは、管理会社さまが「理想」を持っていることなんだよ!
「理想」を持っていること?
そう。あくまで賃貸管理システムは「理想」を実現させるための一つの装置。 最終的に「現実」と「理想」を繋ぐことができるのは、お客様なんだ。
僕たちは賃貸管理システムを軸に、ITの目線からお客様の理想実現に必要なツールを提供しているんだよ。
「理想」を実現させるための賃貸管理システムか…
では、トビラークはどのようにお客様のお手伝いをするんですか?
賃貸管理システムを検討する段階で、「現実」と「理想」が明確になっていないお客様は多い。だからまずは現状の問題点を一緒に考察することから始めるよ。 『これはIT化によって解決できるかもしれない問題だ!』というところまで見えてくると、お客さんが本当に実現させたい 理想の管理会社の姿 が見えてくることも多いんだ。
…そして意外な落とし穴なんだけど、「IT目線」を外してしまうと、「装置」を導入してもなかなか飛躍しないんだよね。お客様にはその落とし穴にハマってほしくない。だからこそトビラークは 同じ目線で一緒に考える ことを大事にしているんだ。
トビラークの賃貸管理システムは職場環境にも影響するんですか?
もちろん影響するよ。
他の業界はどんどん進化していってるけど、残念ながら不動産業界は遅れを取っているというのが正直なところ。でも、改善の種は意外と身近なところにあると思っているんだ。
書類整理、鳴りやまない電話、各担当者しか対応できないクレーム、担当者の行き違い、炎天下での外回り、重い鞄…これらは全部システムを導入する「IT化」で改善できることでもあるよね。
小さなことかもしれないけど、こういうひとつひとつを解決している会社とそうでない会社とでは、少しずつ差が出てきているんだ。
今後この差はもっと大きくなっていくと睨んでいるよ。
従業員がより快活に、やるべきことに向き合える環境づくりは重要ですよね。
そうだね。トビラークが提供するツールで賃貸管理業がより魅力的な職種になってくれたら、こんなに嬉しいことはないね!
そうなると賃貸管理システムの選択は、やはり慎重に行うべきですね。
担当者様の多くがシステム選択に苦労されているようですが、何かコツはありますか?
賃貸管理の基本を押さえているシステムを選ぶことだね。
ポータルに強い、操作がシンプル、安い、などそれぞれ特徴はあるけど…本来、賃貸管理の基本は「入出金」。枝葉の機能を選択軸にしてシステム導入してしまうと、思わぬところでつまずくことも多いんだ。ポータル連携や会計連携、仲介向け機能なんかは今やどのシステムにも搭載可能な機能だから、目新しさだけで選ぶのは危険ともいえるよ。
もう少しだけヒントをください!
システム導入で結果が出やすい会社とそうでない会社…いったい何が違うんですか?
私の経験上、経営層の方々が関わっている管理会社様は結果に出やすいというより、結果にきちんと繋がっている。賃貸管理システムの改善によって利益が増大した事例は多数あるけれど、そこには必ず経営層の方々の思想が反映されていたんだ。
だから私は経営層の方々も積極的にシステム選択に関わっていただきたいと常々思っているよ。
山田くん、経営層の方や現場の方々の「理想」を伺って形にしていくという作業は、僕たちにとっての宝でもあるんだ。大事にしていこう!
トビラークのお客様の多くは、システムのカスタマイズを行っているんですよね?
やはり、カスタマイズはしたほうがいいんですか?
トビラークのお客様の多くは、結果カスタマイズを選ばれているんだよ。
するしないというよりも大事なことは、”目的”。
書類ひとつとってもそう。業務フローをきちんと整理してみると、結構、不要な書類、重複している書類が出てくるもの。
『今まで出していた書類だから、上席に言われてやっている作業だから…』 そもそも目的が曖昧になっていることも多いんだ。
『カスタマイズでその機能を作ってみたものの、その後使わなくなってしまった』 実はそんな失敗事例もお客様と共に積み重ねてきたんだよ。
トビラークではそういった事例を基に、賃貸管理システムのあるべき姿を考え続けているんだ。やはり”目的”を明確にしなければ、見えてこないものはたくさんあるよ。
なるほど。カスタマイズの有無は、業務や目的を整理しながら考える必要がありますね。では、目的を明確にするために必要なことってなんですか?
現場レベルから経営層までの話をまずは、『聞く』ことだね。
全国の管理会社さんを見ていて思うことは、業務にしても体制にしても多種多様だということ。いわゆるスタンダードが無いようなものなんだよ、管理会社さんによって前提が違うんだ。だからこそ『現状の問題点は何か、その上で何が必要なのか』しっかり見極めなければならない。
現場の視点、経営者の視点、我々システム業者の視点。多様な視点があって初めて有効な提案や改善策が出てくるし、その土台がないと「差別化」は難しい。
最初からこういうものだ!と見込んで現場に導入を任せっきりにしてしまうのは、非常にもったいないことだと考えているんだ。
これから10年先を生き残るために管理会社はどうあるべきなのか、“今“に向き合う管理会社さんは強いね。
先を見据えて根本的な業務の見直しをすること。時間も手間もかかるかもしれないけれど、その行動自体が改革の第一歩なのかもしれませんね。
そう、大変だからこそ成功すると大きな強みになるんだ。
より多くの視点から同じものを見つめてみることは大事だと、ドラッカーも言っているね。その中の一つとして、トビラークの目線も取り入れてほしい。北海道から沖縄まで20年間、賃貸管理会社様のお悩みや不満を聞いてきたんだ。何か力になれることがあるはずだよ。まずは、方向性をつきつめて皆さんのブレない共有財産にしてほしいね。
もしかしたら賃貸管理システムの導入がきっかけで、会社の文化が再構築されていくかもしれませんね!なんだかワクワクしてきたなあ!!!
ドラッカー髙橋先生、ありがとうございました。
山田くん!一緒に賃貸管理業界を盛り上げていこうね!